外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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これなら毎日電話してお話を、、、

2016.01.27

category : 真っ当な予想・分析

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木さん
久々に真っ当な分析と解説、それにちょっぴり予想(注意点)をお聞きしました。

(アナウンサー)「昨日の相場は?」
(鈴木さん)  「上海株が、原油が、、、ああだこうだ」

要するに、「よく分からない」と言う事です。

一応メディアに出ているので「分からない」とは言いにくいので、ゴニョゴニョおっしゃっていましたね。
でも、変なへ理屈を引っ張り出して来て、分かった様な解説をするより正しい姿勢だと思います。

そのトンデモ分析が、聞いてしまった方の相場観を狂わせる可能性がありますから、、、

(アナウンサー)「今日は?」
(鈴木さん)  「FOMCの声明が控えており、東京、欧州は様子見で動かない」

現時点では、これ以上の事を言ったらウソつきになってしまいます。
おそらく前線でリスクをとったか、厳しいお客さんと対峙した事がある方ですね。

この後は、先日のECBの予告ホームランじゃなかった予告緩和が出た事で、日銀とFRBの出方に「より注目が集まっている」事を簡潔に整理して説明していました。

おそらく市場関係者にとっては当たり前かもしれませんが、視聴者の方の頭の整理の為にまとめて示しておくことは有益だと思います。

次の「FRBの利上げの織り込み度の変化」も、プロの間では常識でしょう(引退したオッサンでも知っていますから)。

ただ、きちんとこう言う形で示す事は、視聴者のみなさんにとって親切だと思います。

「ここまで利上げ期待が下がっている場合、今後のアメリカの経済指標が好転するとポジティブ・サプライズでドルが買われる要因になる」

はい。おっしゃる通りです。経済指標は、依然としてマチマチですので、可能性として頭の中に入れておくべき事だと思います。


メディアは、こう言う解説や分析をしてもらう為に「専門家」を呼んでいるはずだと、、、、
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専門家の言う「神経質な展開」とは、、

2016.01.22

category : 真っ当な予想・分析

三井住友銀行NYの柳谷さん、
「株価と原油価格の下げが、、、
「リスク回避の円買いが、、、
「ドル円のショートの買い戻しが、、、

「神経質な展開を予想します」

正直な方なんだと思います。おそらくスポット・ディーラーをなさっているのではないでしょうか。
まったく脈絡のない話で理解不能でしたが、柳谷さんはそこを狙っていたんだと思います。

専門家が「神経質な展開」と言った時は、「分からない」と言う意味です。

まさかTVで

「今日の展開なんて分かる訳ないだろ。そもそも、俺は今から家に帰って寝るんだし、、。明日出社したら、また考えます」

とは言えないので、意図的に訳の分からない話をして、暗に「文脈を読んでください」と言う事を伝えようとしたんでしょう。

「神経質な展開」

は、「分からない」を意味する大事な隠語です。覚えておいて損はないですよ。

以上、完全に私の妄想と想像の世界ですが、当たらずと言えども遠からずだと、、、((^┰^))ゞ

JPモルガン・チェースの棚瀬さんの矜持

2016.01.08

category : 真っ当な予想・分析

6:52 - 2016年1月8日
JPモルガン・チェースの棚瀬さん
あれ?為替の専門家としてスタジオに来ているのに、「今日の予想」はNYから他の人が電話で語っていますね。

「もしかしたら」ですが、「今日の相場」などと言う短期予想を断ったんじゃないでしょうか?

これは「大変賢明な」と言うか、ストラテジストとして当たり前の判断だと思います。

為替の短期的な動きは、完全にランダムです。「ドル円は買い」と言って電話を切ったディーラーが、次の瞬間に「あ、やっぱり売りだよ」と売る事など日常茶飯事です。

1日などと短期予想を語れる人は、守護霊に手伝ってもらえる霊能者か無責任な妄想家です。ましてや、ストラテジストの世界とは無関係です。
彼の様に「断る」見識のある「専門家」が、もっと増えて欲しいですね。そうすれば、皆さんの判断を誤らせるお馬鹿な「予想・分析」コーナーが、メディアから消えると思います。

一昨日の三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野さんも、本当は断りたかっんだと思います。ただ、日本の会社員には難しいでしょう。

棚瀬さんの専門分野である新興国通貨・経済(今回は中国の通貨政策)の解説ですが、きちんと事実に基づいた分析だけを語り、視聴者の不安を煽らない様に注意をしていましたね。

彼の様に「この様な情報に関するこの様な分析に基づけば、現状はこう言う状態だと考えられる。従って今後に関しては、」と根拠を明確にして分析を披露するのが正しい姿勢です。

結果的に相場予想が当たるかどうかはどうでも良い話です

「ストラテジストの予想が当たるのならポジションをとらせます。当たらないから会社はとらせません」と本に書いた通りです。相場を張るのは、ストラテジストの仕事ではありません。

ただ「大変だ!パニックだ!」と言って欲しいメディアとしては、物足りないかもしれませんね。大多数の視聴者の方も、今朝は聞いていてつまらなかったと思います(苦笑)

従って、その内声がかからなくなるでしょう。

そうなれば「重要な情報は、皆さんの目に触れないところを流れています」と書いていた意味も、お分かりになるかと、、、

棚瀬さんに関して「良い」とご紹介するのは、これで3回目です。学生服で面接に来た記憶がありますから、「ひいきの引き倒し」と笑われるかもしれませんね。

でも、私がそんな心優しい人だったら、あんなところに四半世紀以上も棲みついてなんかいられませんでしたよ(笑)

日銀の政策決定会合を正しい評価をしている日経記事

2015.12.19

category : 真っ当な予想・分析

7:53 - 2015年12月19日
今日の日経新聞朝刊の「総合2」(3ページ目)の日銀に関する記事のタイトルが、「日銀、追加策に動きやすく」は適切だと思います。

先ほどツイートした「露払い」と同じ意味です。後は、いつ動くかなんですが、あまり近いとは思えません。
かと言って伸ばし過ぎると、選挙の直前で余計に動けません

今回の措置は「技術的」な側面が強く、「(債券市場などの)プロ向け」としては、そう悪いものではないかもしれません。

ただ、市場一般、国民一般が相手となると、「政策が小出しになった(戦力の逐次投入)」と言う印象を与えてしまったのではないかと危惧しています。

「景気とは、気分の景色の事だ」等と言う面白いコジツケを言う人がいますが、物価に関しても「気分」に依存するところが大です。

「インフレ期待を下げない」とは、インフレに対する「気分を下げない」ですよね。日銀は今回「対話」に失敗したのではないでしょうか?

真っ当な「専門家」はこれ以上の事は語れません

2015.12.14

category : 真っ当な予想・分析

7:16 - 2015年12月14日
今朝の「専門家」は、JPモルガン・チェース銀行の棚瀬さんです。以前お約束した通り「真っ当な解説」をした場合には、ちゃんとお名前を出します。棚瀬さんは2回目ですね。

入行の時からどころか、採用の時から知っているので甘い点をつけた?

いいえ、私はそんなに甘い人ではありません(笑)

ひとつだけ文句をつけます。「資金調達通貨」はいけません。

以前ツイートした通り、投資家やヘッジファンドなどの資金運用者、投機家が「お金を借りる(資金調達する)」事は絶対にありません。貸してくれる金融機関などありませんし、投資家とはお金を持っている人です。
(続き)

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