外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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決済日を気にして取引する投機筋って(その後)

2015.12.31

category : トンデモ予想

10:55 - 2015年12月31日
昨日の私のツイートを見て、邦銀にいる後輩が電話をくれました。

(後輩)「あの人は邦銀出身です。ドル円しか見ていません。だから30日で今年はオシマイなんですよ」

(富田)「31日が休みなのは日本だけだろ?円以外の主要通貨は、31日まで決済日じゃん。普通に取引もするし、、」

(後輩)「邦銀の人間はドル円しか見てませんよ」

(富田)「ユーロ見ないの?一番取引が多い通貨ペアはユーロ/ドルだよ」

(後輩)「あはは、邦銀はローカルですから、ドル円だけで世界が完結してるんですよ。富田さんがいた30年前と変わってません」

(富田)「まさかあの『専門家』みたいに、決済日が月末とか年末とかアホな事を気にして相場見てないよね?」

(後輩)「大丈夫。そこまでひどくはありませんよ。安心してください。富田さんが本に書いてたじゃないですが、『同僚のディーラーは誰も見ていない』って(笑)」
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「専門家」が言う「テクニカル的には」の意味

2015.12.30

category : トンデモ情報

16:12 - 2015年12月30日
「専門家」が「テクニカル的には」「チャート的には」と言った時は、まったくの思いつきか、その場しのぎのゴマカシです。

テクニカル分析は、真っ当な金融機関の為替の業界では絶滅しました。生き延びた人は、私の知る限りいません。
藤巻健史さんも、確か著書の中で「知らない」と仰っていました。そもそも「テクニカル分析が嫌いだ」とも(苦笑)。

私自身の「失敗」は、本に書いた通りです。若い頃に10年近く没頭して、危うく死にかけました。

経済物理学やビッグデータ解析とAIを駆使したヘッジファンドのやっている事を、テクニカル分析なんて勘違いしないで下さいね

世界のまともなストラテジストは、絶対に「テクニカルうんぬん」などとは言いません。
そんな事を言ったら、会社から叩きだされて翌日には失業者になっていますから、、、

決済日を気にして取引する投機筋って(笑)

2015.12.30

category : トンデモ予想

6:18 - 2015年12月30日
28日(月)のモーサテに出演していたFPG証券の深谷と言う方は、外国為替市場でリスクをとった事が無いどころか、実際に取引(外為の実務)すらやった事が無いと確信しました。ディーリングルームにいた方とは、とても思えません。



(アナ)「今日の相場展開は?応答日だが」
(深谷)「そうだ。今日は月末と言うか年末応答日なので、短期的な需給でぶれる可能性がある」

応答日!?28日のスポット応答日(2営業日後)は30日です。約定日の3営業日後(T+3)が決済日になるのは日本株でしょ?
0件のリツイート 0 いいね

為替のディーリングルームの人間なら、絶対に間違いません。日本株の決済日を知らないディーラーならいくらでもいますが(笑)。

私のTV出演の経験からすると、アナウンサーが「応答日ですよね」とアドリブで振る事はありません。深谷氏に頼まれた通りしゃべっただけです。

つまり、突然聞かれたので、慌てて間違ったのではありません。シナリオ通りですから堂々としていますよね?

そもそもスポットの応答日(決済日)など、為替の動向には100%関係がありません。だからFXをやっているみなさんも、相場を張る時に気にした事はないですよね?

FX会社が自動的に決済日をロール(1営業日伸ばす)してくれますから、フォワードのスプレッド以外気にする必要はないはずです。

ちなみに、実務の為替の世界では、前に持って来たり後ろに動かしたりと、決済日を自由自在に動かす事が出来ます。現物株とは違います。
「決済(応答日)がらみで、致し方なく売買させられ」るなどと言う事はまずありません。

そもそも為替の世界の人間ならば、「応答日」と言われた時には、フォワード市場の「1週間後」「1カ月後」「3カ月後」等と言った標準的な「取引応答日(決済日)」の事が頭に浮かぶだけです

意外なところで、リスクをとった事が無く、外為実務すらやった事が無い事がバレましたね。もしやってたなら、、(苦笑)

草野球すらやったことのない方の野球解説って、役に立つと思いますか?

この方のトンデモ予想と分析は、28日に詳しくツイート済ですm(__)m

こんな話に釣られて、皆さんの虎の子のおカネをドブに捨てる様な相場を張らないで下さいね。

「メディアに出ている」と言うだけで「専門家」だろうと信じる人がいるのではないかと心配です。
出演を依頼するメディアのディレクターに、そんな目利きはほとんどいませんよ。

「会社の宣伝」と割り切って悪魔に魂を売った「便利なディーラーやストラテジスト」を探して来て、番組枠や紙面を埋めるだけです。

私自身は良心的で見識の高いメディアの方と偶然お付き合いさせて頂けたので「全員がダメ」とは言いません。ただ、ダメな方が多いのも、、、

今年のクリスマス休暇明けは大丈夫そうですm(__)m

2015.12.29

category : お役立ち?情報

8:19 - 2015年12月29日
昨日
「日本は年末年始ののんびりモードに入るが、海外は長期休暇明けで普通モードに戻る。感覚のズレがある上に、日本語の情報が不足するので注意」
と言う趣旨のツイートをしました。

ただ、今年は杞憂かもしれません(スミマセン)。

先ほどNYのディーラー(イニシャルDW)に電話しました。

(富田)「クリスマス休暇はどうだった?キューバには、もう自由に行けるんだっけ?」

(DW)「感謝祭の後から休んだよ。でも、今年は可愛いジャネットが『大事なパーティーに出てくれ』って頼むんで、先々週にNYに戻ってそのまんま」

(富田)「ジャネットって?」

(DW)「あれ、話してなかったっけ?2年ぐらい前からつき合ってるよ。あ、トミタさんはその1年前にやめてるから、紹介してなかったかもしれない」

(富田)「リサ(DWの奥さんの名前)と離婚したの?子供はどうした?養育権とか慰謝料は大丈夫か?浮気しちゃったのか?」

(DW)「(爆笑)これだから、引退した<放送禁止用語>オヤジは困るんだよ。ジャネット・イエレンに決まってるだろ」

(富田)「あ、そうか(苦笑)」

(DW)「クリスマス休暇が変なところで中断したんで、マイクとジョンは先週からとり直してる。来年戻ってくるよ」

と言う事で、今年はクリスマス休暇明けも休んでいる有力ディーラーが多いそうです。

お騒がせしましたm(__)m

「日米選挙イヤーはドル高?」の正しい読み方

2015.12.29

category : お役立ち?情報

6:43 - 2015年12月29日
今日の日経朝刊「日米選挙イヤーはドル高?」は、メディアとしての目の付け所は非常に良いと思います。

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ただ、残念な事に情報源(取材先)のレベルが低い為か、記者の問題提起に対して的確に答えていません。その結果意味不明な記事になっています。

「金利」を持ち出して来るので、「利上げでドル高」と「選挙配慮(景気配慮)で利上げ見送り=ドル安?」と混乱しています。
この議論をする際には金利など忘れるべきです。

シンプルに、
「選挙の年は、現政権が財政金融などあらゆる手を使って景気を良くしようとする」
と言う見方が基本になります。

金利を上げるか上げないか(下げるかの場合もあり)は、すべて「景気次第」です。

むしろ独立しているFRBとゴチャゴチャやらずに、自前でやれる財政政策(減税も含む)を発動して景気の浮揚に努めます。特に失業対策が手厚くなる傾向があります。
失業していた人が、たとえ低賃金であっても働ける様になると「現政権支持」となりやすいですから。

もし記者の方(川手さん)が、「こう言う傾向がありますがどうですか?」と私のところに取材に来たら、おそらく今ツイートした様に答えたと思います。分かりやすいでしょ?

あ、これは全部昔話です。「もし、4年前に聞かれたら、当時としてはこう答えていただろう」と言うだけです。
昔は、「そう言う見方もあったんだ」と聞き流して下さい。

きちんと市場に入っていないので、今の時点で私の見解が正しいと言うつもりはありません。

<以下、私見です>
「景気が良い国には、様々な投資機会が出来る。従って、資金が流れ込みやすい。よって通貨高になりやすい」

と言うロジックです。

投資家やヘッジファンドの考え方の基本も同じです。投資家ですから「投資機会」を探しておカネを持っていくのは当たり前ですよね。

「金利」を持ち出して来るので、為替相場の話が混乱しています。

くり返します。

<景気が良い→投資機会がある→資金が流れ込む→通貨が高くなる>

これで、為替の話は終わりです。どこにも「金利」は出て来ません。

「景気が良い」→「過熱しそう」→「利上げしよう」

で、初めて「利上げ」の議論になるだけで、為替の話とは直接的には関係しません。「利上げ」とは「景気が良い(良すぎる)」事の単なる結果です。

こんな事は、実際に国際投資をしている投資家や、通貨投機をしているヘッジファンドと話せば「当たり前」と言われます。

「専門家」の皆さんも、自腹で国際投資や通貨投機をやってみれば、お分かりになると思いますよ。

「利上げ期待で通貨が買われる」は、「風が吹けば桶屋が儲かる」です。
しかも、出発点を間違っているので混乱しています。スタートは「利上げ」ではなく「景気動向」です。

「専門家」の使う単語の正しい理解の仕方

2015.12.29

category : お役立ち?情報

1:27 - 2015年12月29日
「専門家」が「ポジション調整」と言った時は、「分からない」と言う意味です。

「利食い」
「損切り」
「大きなオーダーで上げ止まった(or下げ止まった)」
「ヘッジファンドが、ああだこうだ」
「金利(とか原油など)が、◯◯だから買われた(or売られた)」

と言うのは、ただの想像や妄想です。

「リスクオフ(orオン)で売った(買った)」も、想像の産物です。
取引をしている最中に意識するディーラーはいません。

「投資家のリスクに対する姿勢」は、コロコロ簡単に変わるものではありません。大きなタンカーの航路の様に、時間をかけてジワリと変化するものです。

「専門家」のいい加減な解説・分析・予想にだまされないで下さいね。

本の中でしつこく書いてしまいましたが、そもそも同僚のディーラーは、無視しているんですよ。

勝てるんなら無視するはずがないですよね?会社もポジションをとらせますよね?
と言う事は、皆さんも、、、

本の要約はこちら

アメリカの2年物金利とドル円には関係があるんですよね?アレ!?

2015.12.28

category : トンデモ予想

15:10 - 2015年12月28日
「2年物ドル金利とドル円との間には、相関性がある。FRBの利上げで2年物金利が上昇するのでドル円も上昇する」
と言い続けている「専門家」のみなさん!

去年の11月頃から、金利は上がるのに全然ドル円が上がらないんですがどうします?

2年物金利2014年から

特に今年の10月以降は、猛然と金利が上がっているのに、ドル円は落ちましたね?

だから、「相関性がどうのこうので相場を語るな」と言っているんです。リスクをとって事があれば、絶対に言えないコメントですよ。

FXから足を洗えない皆さん。
少なくとも、こんないい加減な相場予想や分析は無視して下さい。おカネが無くなってしまいますから。

相関性があるからとか、金利がどうのこうのとか言って売買して生き延びた人に、私はお会いした事がありません。31年もいたんですが、、、

クリスマス休暇明けにご用心

2015.12.28

category : お役立ち?情報

11:12 - 2015年12月28日
私のお酒と同じで、FXをやめられない皆さんへ、

日本語の情報に頼っている方は、今日から3が日明けまではポジションをとらない事をお勧めします。

今日の仕事納め以降、どなたも年末年始モードに入ると思います。日本のメディアや、日本人のFX関連のブロガーの大半もお休みモードでしょう。
ところが、海外の連中は違います。感謝祭からクリスマスまではボーッとしていましたが、今日からは真面目に出てきます。

1月1日は世界中が休みですが、「単なる1日の休み」と言う感覚です。日本的なもわっとした年末年始ムードはありません。しかも今年は金曜日です。

金融市場は英語の世界なので、元々ハンディがあります。日本語の情報に頼っている方は、それを日本語にしてくれる人がいなければ圧倒的な「情報弱者」になります。

日本語の情報発信が弱くなるこの時期に、リスクをとるのは危険です。今年は1月2日、3日が休日で助かりました。

一年の計は「年末」にあり!?

2015.12.28

category : トンデモ予想

FPG証券の深谷さん
(アナ)   「年末年始の注目ポイントは?」
(深谷さん)「来年1年間の動きを示す。来年ドル高円安と見ていれば、ドル売りからは入らないからだ」

なんのことやら(笑)。

1年先の相場観で、今日明日のポジションを張る投資家や投機家はいません。

リスクをとった事の無いから言える発言も、ここまで徹底すれば、もはや怒りや呆れを通り越して感心します。スゴイの一言です。

(深谷さん)「2012年初だけは80円トライだったので円高ドル安だった。しかし、その後は年初の円安ドル高がその後の、、、」
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こう言うのを「後講釈」」と言います。

5年分が1枚になって、細かい動きが分からないチャートを持ち出して、結果論だけをくっつけてどうするんでしょう?

2012年初の動きが、外れた理由を示さないと、その後が「結果的に当たった」理由も不明です。

一切言及されなかったのですが、丁度IMMのポジションを示してくれているので一言。

「まったく無視してよい」ものである事が分かりますよね?

よく不勉強な「専門家」が「投機筋の動向を示しており、、」と言いますが、相場の動向にはまったく関係はありません。

クジラ級のヘッジファンドが、あんなタライの様なところを泳ぐことはありません。

「投機筋」には間違いありませんが、アメリカのローカルな小口の投機家の遊び場です。世界は広いですよ。

日本の金融機関やメディアが知らない色々な投機家が、もっとウジャウジャ歩いています

アメリカの10年債利回りとドル円の関係は、無茶苦茶ですよ!

2015.12.28

category : トンデモ情報

8:17 - 2015年12月28日
(アナ)  「125円から上に行かなかった」
(専門家)「原油安でアメリカの10年債利回りが上がらなくなり、ドルの頭を抑えた」

この方は、10年債利回りを見て相場を張ったりしていません。

何度もツイートしていますし、本にも書いた通り10年債利回りとドルとの間に関係はありません

むしろ2014年は、10年債利回が下がる中で、ドル円は上昇しました。この方の説明は、口から出まかせです。

10年債利回り
ドル円



間違っても10年債利回りを見ながら為替の売買をしないで下さい。まあ、そもそも物理的に不可能ですが、、、

同じ期間のドル円とアメリカの10年債利回りのチャートを上下に並べてみました。
もはや、説明は不要ですよね。あまりにバカバカしくて、、、

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