外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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投資家の事を知らずに投資家の行動など予想出来ません

2015.12.21

category : トンデモ予想

今朝の「専門家」の為替に関するコメントに値しないのでパスします。ただ、その後の株式市場と絡めた話はひどすぎます。

(アナ) 「今後の注目点は」
(専門家)「年末までの資本フロー。株のポジションが積み上がっており、年末にかけて利益確定の売りが出る。従って、ドル円の頭も重くなる」

一体、誰が「今頃になって、年末までに利益確定の株売り」をするんでしょうね?

海外の投資家に12月決算が多い事は、間違いありません。

しかし「時価評価」をすれば済む事です。本にも書きましたが「決算の為に売買する」とは、金融業界の人間の言う事ではありません。

投資家だけではなくヘッジファンドなどの投機家・資産運用者も、ポートフォリオを非常に大事にします。

単に時価評価をすれば済むのに、苦労して作ったポートフォリオを「決算だから」等と崩す事はあり得ません。
実現損益で決算をしていたのは、20年以上前の話です。

「決算がらみで投資家が、実際に売買する姿」を知っているのは、少なくとも私の同世代かさらに上、つまり55歳以上の人です。
へんてこりんな取引をするんで、面白かったですが、、、

投資家が、「会計基準がバカなんですね」等と言いながら、やっていた事を覚えています。

今のの時代に、「決算がらみで、株の売りが出る」などとは、「現場を見たことがないから言える事」です。

繰り返します。今は「時価会計」「時価評価」の時代です。投資や投機に限らず、決算がらみで取引を行なう事はありません。

従って、今朝の「専門家」の株式に関するコメントは誤りです。

「年末までの資本フローが、ドル円の頭を抑える」って、まさか「日本の投資家が海外株を売って円に戻すからじゃないですよね?」

大半の日本の投資家の決算は3月です。営業日で後数日しかない12月末を意識して、今頃売買する方を見た事はありません。

百歩譲って、年明け頃から2月一杯ぐらいまでの間、決算をブラさない為の取引をする方はいらっしゃいましたが、、、、

いずれにせよ、今頃になって「年末を気にして売買する投資家やヘッジファンドなどの投機家」はいません。ベストのタイミングで売買をするだけです。

そもそも今朝の「専門家」は、株式市場の専門家ではないはずです。あまりに無責任ではないでしょうか?
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