外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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「日米選挙イヤーはドル高?」の正しい読み方

2015.12.29

category : お役立ち?情報

6:43 - 2015年12月29日
今日の日経朝刊「日米選挙イヤーはドル高?」は、メディアとしての目の付け所は非常に良いと思います。

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ただ、残念な事に情報源(取材先)のレベルが低い為か、記者の問題提起に対して的確に答えていません。その結果意味不明な記事になっています。

「金利」を持ち出して来るので、「利上げでドル高」と「選挙配慮(景気配慮)で利上げ見送り=ドル安?」と混乱しています。
この議論をする際には金利など忘れるべきです。

シンプルに、
「選挙の年は、現政権が財政金融などあらゆる手を使って景気を良くしようとする」
と言う見方が基本になります。

金利を上げるか上げないか(下げるかの場合もあり)は、すべて「景気次第」です。

むしろ独立しているFRBとゴチャゴチャやらずに、自前でやれる財政政策(減税も含む)を発動して景気の浮揚に努めます。特に失業対策が手厚くなる傾向があります。
失業していた人が、たとえ低賃金であっても働ける様になると「現政権支持」となりやすいですから。

もし記者の方(川手さん)が、「こう言う傾向がありますがどうですか?」と私のところに取材に来たら、おそらく今ツイートした様に答えたと思います。分かりやすいでしょ?

あ、これは全部昔話です。「もし、4年前に聞かれたら、当時としてはこう答えていただろう」と言うだけです。
昔は、「そう言う見方もあったんだ」と聞き流して下さい。

きちんと市場に入っていないので、今の時点で私の見解が正しいと言うつもりはありません。

<以下、私見です>
「景気が良い国には、様々な投資機会が出来る。従って、資金が流れ込みやすい。よって通貨高になりやすい」

と言うロジックです。

投資家やヘッジファンドの考え方の基本も同じです。投資家ですから「投資機会」を探しておカネを持っていくのは当たり前ですよね。

「金利」を持ち出して来るので、為替相場の話が混乱しています。

くり返します。

<景気が良い→投資機会がある→資金が流れ込む→通貨が高くなる>

これで、為替の話は終わりです。どこにも「金利」は出て来ません。

「景気が良い」→「過熱しそう」→「利上げしよう」

で、初めて「利上げ」の議論になるだけで、為替の話とは直接的には関係しません。「利上げ」とは「景気が良い(良すぎる)」事の単なる結果です。

こんな事は、実際に国際投資をしている投資家や、通貨投機をしているヘッジファンドと話せば「当たり前」と言われます。

「専門家」の皆さんも、自腹で国際投資や通貨投機をやってみれば、お分かりになると思いますよ。

「利上げ期待で通貨が買われる」は、「風が吹けば桶屋が儲かる」です。
しかも、出発点を間違っているので混乱しています。スタートは「利上げ」ではなく「景気動向」です。
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