外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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タカのハト派発言、ハトのタカ派発言にご注意を

2016.01.30

category : お役立ち?情報

「人間が犬に噛み付かないとニュースじゃない」

と言われますが、相場の世界でも

「タカ派が、金融緩和に前向きの発言をした」

のでなければ、目先の材料にはなりません。


この事が分かっていないと、

「◯◯連銀総裁が、利上げに前向きの発言をした」

と言うニュースを見てドルを買って

「あれ?何で買われないんだろう??みんなどうしたの?」

と言う事になってしまいます。

この件は以前ツイートしたのですが、「誰がタカ派かハト派か、一目で分かるチャート」をお持ちの方は多くない様ですね(債券のディーラーやエコノミストの必需品です。真っ当な為替ディーラーも、、、)。

そこでJPモルガンとブルームバーグのエコノミストが「仕分け」してくれたものを、1つの表にしてみました。プリントアウトして持っておかれると良いかと思います。

(タカ派ハト派チャート)

1)大事なのはFOMCの議決権の有無
タカ派かハト派かの次に大事なのは、

「今年のFOMCで議決権があるか」

と言う事です。「無いからダメ」とは言いませんが、やはり影響力は落ちます。
チャートでは、名前の後ろに(*)をつけて「ピンク色」の背景にしてあります。

議長、副議長、理事、NY連銀総裁は、常に議決権を持っていますが、残りは各連銀総裁で「持ち回り」ですので年が変わった時には注意が必要ですね。


2)評価が分かれたのは就任から日が浅いからです
「黄色」の背景のお二人は、JPモルガンとブルームバーグとで「「ハトとタカ」に評価が分かれました。

ただ、カプラン・ダラス連銀総裁は昨年の9月、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は昨年の7月に総裁に就任したばかりなので、まだ評価が難しいと言う事です。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁に至っては、今年の1月1日付で就任ですから、、、、

それでも、JPモルガンは「これまでの公的発言に関して、すべてタカ派色が強かった」として、「タカ派」に分類しています。


3)去年から今年で「評価が変わった」のは、、、
<JPモルガン>
*ローゼングレン・ボストン連銀(ハト派→準ハト派)
 JPモルガンは、ローゼングレン・ボストン連銀総裁を、去年までは「ハト派」に入れていました。
ただ直近では「長期に渡る低金利が、金融市場に及ぼすリスク」と言うテーマにも触れており、「ハト派色が薄くなった」として「準ハト派」に変更です。

*カプラン・ダラス連銀総裁(タカ派→準タカ派)
*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁(タカ派→準タカ派)
 タカ派から若干姿勢が柔らかくなったと言う評価です。ただ、「準ハト派」としているブルームバーグとは、評価に差がありますね。

<ブルームバーグ>
*ダドリー・NY連銀総裁(ハト派→準ハト派)
*ブレイナード理事(準ハト派→ハト派)
 これで、JPモルガンとブルームバーグの評価が一致しました。


いずれにせよ、JPモルガンとブルームバーグ、また他の有力なアメリカの金融機関のFEDウォッチャーの間での評価は、この表と大差ありません。

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