外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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ブルームバーグ元NY市長が大統領選参戦か?

2016.02.28

category : お役立ち?情報

ブルームバーグ元NY市長が、米大統領選に出る可能性が高くなっています。

<共和党予備選の状況>
主流派のクリスティー知事が支持を表明したことで、共和党ではトランプ氏が非常に有利になりました。

しかも、東海岸、南部、西部とすべて勝った訳ですから、共和党有権者のトランプ支持は本物であると言わざるを得ません。

巨大な組織と資金力を持ち、どう考えても最も強敵だったはずのジェブ・ブッシュ氏が降りてしまいました。残った候補の中には、トランプ氏に対抗できるだけの力を持った人はいません(私見ですが)。

テッド・クルーズ氏は、地元テキサス(大票田)での予備選に勝って選挙戦を続けると思います。ただ、元々ティーパーティーや教条主義的な保守主義者の支持しかありませんから、全米で伸びる可能性は低いと思われます。

マルコ・ルビオ氏は、若いですし非常に演説がうまく、ヒスパニック系であることもプラスだと思います。ただ、上院議員1年生であり、あまりに政治経験(と人生経験)が少なすぎるという点が、本選ではマイナスになると共和党支持者からは不安視されています。

その証拠に、スーパー・チューズデー(3月1日:9州の予備選と3州の党員集会)でルビオ氏が勝つという予想は「ゼロ」です。「ルビオ氏が有力」などというメディアは、きちんと取材が出来ていないと思われます。

もし、大逆転があるとすれば、3月15日のフロリダです。ここは「勝者がすべてをとる」仕組みですので、一気に99人の代議員をとれるかもしれません。ただ「ヒスパニック系が多い州なのに、意外に支持が伸びていない」という情報が入って来ています。


<民主党はクリントン氏が最初から有利>
一方、民主党はクリントン氏で決まりです(と思います)。サンダース候補の善戦が報じられていますが、制度的に逆転はほとんどあり得ません。

民主党には特別代議員という制度があり、その大多数(502人)が支持を表明してます(サンダース候補は70人)。つまり、現時点ですでに獲得代議員数553人対121人と大差がついています。

あ、何のことか分からないですよね。
これは共和党の予備選には無い制度です。

民主党には、投票によって決まる代議員とは別に、特別代議員(super delegates)という制度があります。基本的に、各々の州の党幹部だと考えて間違いありません。つまり、大物が特別な投票権を持つという非民主的な仕組みです(といったら、民主党支持者に怒られそうですが)。

いずれにせよ、その大多数がクリントン支持を表明しています。ニューハンプシャーで、サンダース候補が圧勝したのに獲得した代議員数が同じだったことに気づき、指摘する報道は日本語ではゼロだったと思います。

この仕組みがあるおかげで、クリントン氏が絶対に優位に立っています。

なぜか日本のメディアでこの仕組みが報道されたり、解説されたりしたものを見た事がありません。知らないのでしょうか?

「レースの前から約1/4の代議員を獲得しているクリントン氏と、ゼロベースのサンダース氏の闘い」という報道が見たかったですね。その意味では、サンダース候補は頑張っていると思いますが、、、、


<ブルームバーグってだれ?>
それはさておき「トランプ対クリントンだよね?」とNYの知り合いに言ったら、「いや、マイケルが出る」と言っていました。

マイケル・ブルームバーグ元NY市長です。

ブルームバーグといえば、われわれ金融の世界の人間には必要不可欠な情報端末です。単にニュースが流れるだけではなく、色々なデータを持っており、極めて高度な分析ツールも内蔵しています。これがまともに使えないと、金融市場の人間としてプロとはいえないですね。

さて、その世界一の金融情報会社の創業者ですが、NY市長時代の行政手腕が高く評価されています。しかも中道保守です。

トランプ氏に勢いがあるのは間違いありません。ただ、メディア的には支持が高くとも、あの過激な主張には、共和党の中間派(サイレント・マジョリティ)はついていけません。

クリントン氏は、本来右寄りだったはずなのですが、社会民主主義者を標榜して争っているサンダース候補に若者の票をとられたので、このところ大幅に左旋回をしてしまいました。

そのため、やはり中間派が離れています。

実務能力の高さでは非常に評価が高く、人柄としての評判も良いブルームバーグ氏が出馬すると面白くなると思います。

<ニューヨークは嫌われてるので、、、>
問題は、典型的な「ニューヨーカー」なので、中西部や南部の保守的なアメリカ人に支持されにくいところです。

もう40年近く前の話ですが、学生時代に北米大陸を1カ月半貧乏旅行して回りました。いわゆるバック・パッカーです。

その時に、「このあとNYに行く」といったら、「あんなところはアメリカじゃない。あなたが見ている、ここがアメリカだ」と言われたことを覚えています。

ジーンズにTシャツ、スニーカーで歩いたNYを、その10年後に背広姿で歩くとは夢にも思っていませんでしたが、、、(苦笑)
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