外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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ガラパゴス化した東京外為市場

2016.12.02

category : お役立ち?情報

先日、最後まで東京で頑張っていた昔の同僚が、「シンガポールでファンドをやります」 とわざわざ議員会館まで挨拶に来てくれました。

「東京じゃダメ?」
「ダメです」
「規制とか制度の問題?」
「違います」
「だったら、東京でやろうよ」
「夢がないんですよ」
「?」
「私が若い頃には、『あんな風になりたい』 と憧れたり、尊敬する人達が市場にいました。でも、引退したり東京を離れたりしてしまって、もう誰もいません。そんなところじゃつまらないですよ」
「シンガポールには、そう言う人がいる?」
「はい。富田さんだって、ご存知じゃないですか。最先端でとんがっている人達のそばにいないと、進化しませんから、、」
「たしかに、、、」
「東京は、もうガラパゴスですよ」


たしかに東京外国為替市場の関係者、特に金融機関の人間の発想や発言、分析などは、四半世紀以上前とほとんど変わっていません。要するに25年以上、全く進化していないと言う話です。

たとえば、

「ヘッジファンドが休み前に手仕舞う」

「テクニカル的に半値戻しがメドになる」

「IMMのポジションでヘッジファンドの動きが分かる」

「移動平均線からのかい離が大きいので調整が入る」

「RSIが80を超えたから調整が入る」

こんな話をヘッジファンドや機関投資家にしたら、即日出入り禁止=取引停止です。

ただ、日本の金融機関は、元々彼らから全く相手にされていませんのでその心配はありません。

しかも 「日本語」 と言うバリアで守られているので、馬鹿なことをいくら言っても 「おかしい」 と指摘される心配もありません。

国際金融は、非常に残念な事に完全に英語の世界です。ただ、そのおかげで 「守られている」 と言う情けない話です。

要するに、「残念ながら、外界の刺激を受けて進化するチャンスが無かった」 と言うことですね。

彼の言う通り、これはもう 「ガラパゴス諸島」 と呼ぶべきでしょう。


そんなガラパゴスの珍獣たちが、メディアで情報らしきものを垂れ流しています。

視聴者や読者の皆さんは、それがどんなにおかしなものかを知る機会がありません。わたしがいくらブツブツつぶやいても、ほとんど届いていないでしょう。

メディアの裏に関しては、前回某TV局のプロデューサーとの実話でご紹介した通りです。

「これでもメディアに出てくる『専門家』を信じますか?」


あれが世界の外国為替市場の関係者の標準的な考え方だなんて、絶対に勘ちがいしないで下さいね。

ガラパゴスですよ。
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