外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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円高派佐々木(JPモルガン・チェース)Vs.円安派池田(野村證券)

2016.01.10

category : トンデモ予想

7:58 - 2016年1月9日
先日の「円高派佐々木(JPモルガン・チェース)Vs.円安派池田(野村證券)」の直接対決に関しては、「過去の予想と結果を確認してから聞いて下さい」と言う1行で終わりにしていました。

論評しても無意味だからです。どちらの会社にも知り合いのディーラーがいますが、こう言う「予想」を全く気にしていない事を知っていますから。

ただ、フォロワーの方から「どちらももっともにも聞こえるので不安。今回の議論の内容の評価は?」と改めてご質問があったので、回答を公開する形でツイートさせて頂きます。
佐々木さん池田さん

池田さん  「金利差の拡大でドル高だ」
佐々木さん「利上げの初期はドル高、しかしその後はむしろ下がる」

佐々木さんのご指摘の方が、事実関係としては正確です。

ただ、以前ツイートしましたが、「景気が良い→投資機会が増加→資金が流入→通貨高&(景気過熱懸念で)利上げ」と言う事であって、必ずしも「利上げでドル高」ではありません。
これを指摘しないので、お二人とも間違いです。

佐々木さん「2年物利回り差とドル円の相関関係は、アベノミクス以降崩れた。特に短期は逆相関」
池田さん 「金利差とドル円が1対1で相関しなくてよい。需給も大事」

これは苦しい反論ですね。
だから「相関関係で相場を語るな」と書いたんですが、私の本なんて読んでいないですよね(苦笑)

(アナ)「短期で見ると、しっかりと相関関係がある」

あ!これは反則攻撃です。 池田さんの旗色が悪いからって、乱入しちゃだめですよ。チャートを見て下さい。長期で見ても、短期で見ても、明らかにズレています。

佐々木さん「10年債利回り差を使ったモデルだと、110円ではなく105円」

え? 2014年のドル円と10年債利回りは逆相関ですよ。
こんなもの見ちゃダメ」と何度もツイートしていますが、「理論モデル」に出来るぐらい長い期間をとると「緩やかな正の相関性」がありそうですよ(予想の役には立ちませんが)。

御行の債券ストラテジストは、6月末2.5%、2月末2.8%と上昇すると予想しています。「モデルを使うとさらに円高」と言うのは理解出来ません。
2014年の様に、「逆相関」がまた出現すると言う事でしょうか?そもそも110円は、どう言う算出根拠なんでしょう?

佐々木さん「円高になると海外に投資していた投資家が(外貨資産を)投げてくるので、さらに円高」

うーーん、機関投資家は、すべてのポートフォリオの中で、外貨リスクをコントロールしています。「円高になったらぶん投げる」は、失礼だと思いますよ。投資のご経験がないんじゃありませんか?

池田さん「2005年頃から、為替に構造変化がある。株に影響 される世界から金利に影響される世界に変わった」

本当ですか?(絶句)

私の尊敬するストラテジストも、同僚も、ヘッジファンドをはじめとするプロのお客さんも、そんなことは一言も言っていませんでしたが、、、、

池田さん「議論がしたかった。有益だった!」

無意味な議論です。スポーツをやっている訳ではありません。

視聴者や顧客がリスクを取る話です。

ストラテジストはリスクを取らないとは言っても、予想を出すからには、当てないと「有益」などとは言えません。

(アナ)「年末にまた来てください」

佐々木さん、
時間のムダですからやめましょう。こんな形の予想は副業です。メジャーリーグのストラテジストとして、世界中のプロの投資家相手の本業に専念して下さい。

<元の同僚寄り>と言うご批判があるかと思いますが、、、、

確かに

「東京に為替のストラテジストが欲しい!」
「自分でやれるだろ!」
「いや、無理だ!時代は変わったんだ」

と何年もボスとケンカして、佐々木さんを採用してもらったのは私です。

でも、甘い評価をする世界ではありません。
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