外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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本当に怖いのはデフレ

2016.01.17

category : 経済論

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と言う諺の通り、デフレもインフレも行き過ぎては困ります。

しかし、悪魔の選択とまでは言いませんが、二者択一を強要された時にインフレを選択するべきである事は、金融界に留まらずビジネスの世界にいる人間にとっては自明の事です。

例えば私のいた金融の世界と言うのは、「資金を持っていても利益を生むアイデアの無い人と、アイデアはあっても資金の無い人を結びつける」のが本業です。

ところが、デフレは負債の実質額を膨らませる為、借金をする人を窮地に追い込みます。日本は、この「アイデアがあっておカネのない人」が苦しむ世界となってしまいました。その結果、イノベーションの活力を損ない、ひいては国の活力が奪われてしまいました。

苦しんだ人々の大半が「やる気もアイデアもあるのに、過去の蓄積のない若者」である事は、容易に想像がつきます。「借金をしてイノベーションの夢を追う100歳の老人」が、皆無とは言いませんが、、、

デフレとは、「アイデアもなく、挑戦する事もなく、現金を壷に入れて抱えている人が一番利益を得る」と言う異常な世界です。

資産家(すでにおカネのある人)は、間違っても「投資をしよう」などと考えてはいけません。現金こそが最高の投資先です。活用してもらおうなどと余計なことをすると、踏み倒されて帰って来なくなります。

失業の心配がなく、安定的に給与をもらえる人も、我が世の春をおう歌出来ます。その代表が公務員や公務員に準ずる身分の人達である事は明らかでしょう。

学部レベルのマクロ経済学では、「フィリップス曲線」と言うものを学ぶはずです。横軸に失業率、縦軸に消費者物価上昇率をとっただけの簡単なグラフです。自由主義経済体制の先進各国では、この曲線は右下がりのカーブを描きます。

つまり、「物価が下がると失業率が上がる」と言う事です。特に「2%」を切ると、失業率が顕著に上昇します。グラフで見ると、右の方に横っ飛びで走ってしまう感じです。

もうお分かりだと思います。なぜ黒田日銀総裁が、「2%」と宣言したのか。

総裁は単なる思い付きで2%と言ったのではなく、この実証データに基づいて政策を立てたと言う事です。日銀の政策目標に、「雇用の最大化」は掲げられていません(FRBはあります)。しかし、黒田総裁が、「デフレから脱却することで、失業者を無くしたい」と考えていることは明白です。

逆に言えば「デフレが良い」と言っている人は、「あんたは失業しなさい」と言っている事になります。黒田総裁以前の日銀は、、、
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