外国為替市場の不都合な真実

ヘッジファンド等のプロのお客さんや同僚のディーラーは、「専門家」の予想を全く聞いていません。メディアに流れている情報は想像と妄想、ねつ造と勘違いばかりです。なぜ皆さんは信じるのですか?

プロフィール

富田 公彦

Author:富田 公彦
中西けんじ参議院議員(自由民主党:神奈川県選挙区)秘書
元JPモルガン・チェース銀行為替資金本部副本部長
1980年東京大学経済学部卒
富士銀行入行(1986年退職)
以後、JPモルガン、モルガン・スタンレー、ステート・ストリートなど米系金融機関に通算26年勤務
2013年金融市場から引退
ケイマン籍ヘッジファンドの経営には失敗(^_^;)シマッタ

<著書>
「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」
(経済評論家・山崎元氏の書評)

「為替ディーラーの常識非常識」(共著)

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イエレン議長の議会証言ーードル高に神経質になっている様な気も

2016.02.11

category : お役立ち?情報

イエレン議長の議会証言は、昨日ツイートしブログでもご説明(予想??)した通り1月のFOMCの声明文を踏襲していたものの若干ハト派的でした。

つまり、ちゃんと真っ当なエコノミストやストラテジストの意見を聞いていた市場参加者にとっては、サプライズ無し(織り込み済み)ですね。わたし(引退したオッサン)が、ブログに書いていたくらいですから、、、

全体としては、「なにか変な言質をとられないように」と、言い回しや言葉の散りばめ方(FOMCの声明文の単語がパラパラと埋め込まれていますね)に非常に気を配っていることが伺えます。

株安、信用度の低い借り手の資金調達コスト上昇、ドル高と言った金融経済情勢(Financial Condition)が国内経済へのサポート材料ではなくなった(というより、むしろ足を引っ張っていますね)と、はっきりと懸念を表明しました。

Financial conditions in the United States have recently become less supportive of growth, with declines in broad measures of equity prices, higher borrowing rates for riskier borrowers, and a further appreciation of the dollar.

為替にご興味のある方は、後半でもまた「ドル高懸念」を指摘しているので気になるところではないでしょうか(わたしは、すごく気になりました)。

The low level of the neutral federal funds rate may be partially attributable to a range of persistent economic headwinds--such as limited access to credit for some borrowers, weak growth abroad, and a significant appreciation of the dollar--that have weighed on aggregate demand.

エコノミストの方なら、「ドル高そのものというより、アメリカ経済の内需に自信を無くしている」とおっしゃるかもしれません。つまり「通貨安だと輸出関連企業の業績にプラスなんだけどな、、、」という話です。

この点は、レポートなどで確認したいとことろです。あくまで「内需は堅調」という日銀とは好対照ですね。


今後の政策運営に関しては、労働市場とインフレ(FRBの2つ使命)に関する経済指標に掛かっている(depend on what incoming data tell us about the economic outlook=data dependent)という原則を強調していて、方向性を疑われないようにしています。

ただ「中立的な政策金利がしばらく低い水準に留まる」という見方を説明していますので、ハト派的だと思われます。こう証言したからには、ホイホイ利上げする訳には行かないですから、、、

(議会証言の原文です)

今晩のイエレン議長の議会証言に関して

2016.02.10

category : お役立ち?情報

さすがにこれだけ市場が動くと、「選挙で忙しい」とは言っていられません。中西議員は、ほとんど毎朝神奈川県内のどこかの駅で政策を訴えていますが、、、(こんな感じです)

特に今夜のイエレン議長の議会証言には興味があるので、ちょっと昔の知り合いに聞いてみました。

<結論>
ハト派的なメッセージが出るのはほぼ確実

これは、必ずしも最近の金融市場の動きを反映したからではありません。

すでに、前回のFOMC声明文で「先行きのリスク評価」を避けており、その後さらに不透明感が高まったからです。
しかも、インフレ目標の達成に近付いたという記述もありませんでしたから、、、

議会証言は、そういったFOMCでの議論を反映したものになると思われます。

ということえで、「ハト派的になること」は、すでにかなり織り込まれているようですよ。


あと、個人的には、「マイナス金利政策をどう考えているか?」という質問を是非やって欲しいんですが、、、

猿の基礎体温グラフと呼ばれているそうですよ、、、

2016.02.10

category : トンデモ予想

昨日のSMBC信託銀行プレスティアの尾河さん、

「<週足の>一目均衡表の雲の下限が114円97銭にある。これを下回ると115円~125円というレンジを下にブレイクしたことになるので重要だ」

以前、クレディアグリコルの斎藤さんも、この「週足の一目均衡表」という概念を持ち出していました。
もちろん、話は無茶苦茶でしたが、、、

いずれにせよ、いま「専門家」のみなさんの間では、「週足」の一目均衡表などというトンデモナイものが常識になっているのでしょうか?

私の知る限り、一目山人(細田悟一氏)は、「株式市場」「日足」をベースにして一目均衡表を作ったはずです。
一体、いつから「外国為替市場」に適用が可能になり、しかも「週足」をベースにすることになったのでしょう?

ちなみに畏敬する経済評論家の山崎元氏からは、こんなツイートを頂きました。

(一目均衡表は猿の基礎体温グラフ)

私は株式市場の門外漢なので、ここまでは言い切れませんが、、、、



ちなみに、昨日の予想レンジは<115円~116円50銭>でした。

「レンジが当たった外れた」などと、結果論でとやかく言うつもりはありません。そもそもプロの世界には、「レンジ」という概念はありません(このことは、改めてブログにアップします)。

ただ、分析で「重要だ」としていた114円97銭を完全に切りました。これは重要です。
世界がどうひっくり返ったのか、解説をお伺いしたいものです。

それにしても115円~125円という幅の大きな話をしているのに、「114円97銭」などと1銭単位の話と結び付けて矛盾を感じないのでしょうか?

このディレクターが呼んでくる「専門家」ですから、、、

2016.02.09

category : トンデモ情報

どうでも良い話かもしれませんが、テレビ東京はこのおバカな為替のチャートをいつまで使うつもりでしょうね?
(為替は東京市場だけで完結!!)

明らかに変でしょ(爆笑)?

画面を見ていて気付かないディレクターって、一体何者なんでしょうね?

だから「変な専門家」がやってきて(呼んできて)、トンデモ解説やトンデモ予想を披露されても

「はい!お疲れ様でしたっ!!良かったですよ」

なんて、やってるんでしょうね(嗚呼)

ドル金利が上昇したのでドルが買われたと言っているレベルでは、、、

2016.02.09

category : トンデモ予想

参議院選まで半年を切り多忙な為、あまり日々の相場を見ていません。

ただ、アメリカや日本の景気動向、金融・経済政策をチェックしていなければ、国会の論戦に臨めませんから、雇用統計などの重要な指標の分析は続けています。
昨日ブログをアップさせて頂いた通りです(自分の頭の整理の為ですが)。

ただ、今朝の日経朝刊を見たら、「115円台前半!」とあったので、

「え?そう言う流れだったのか!?」

と昨日の予想を見たら、、、 (今日の予想は116.50~118.00)

お話をお伺いしてみると、

「ドル金利が上昇してドルが買われました」

と言っているレベルの方ですから、、、、


昨日テレビを見てしまった人が、「「そうか」と信じてドル円を買っていたらどうするんでしょう、、、、

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